気遣いが素敵な催眠遊園地の優しい催眠術師
催眠術は、よくかけられる人とかける人との信頼関係・人間関係が大切だと言われています。
臨床心理の専門用語では、『ラポール』という言葉があります。これは人と人との間がなごやかな心の通い合った状態のことで、親密な信頼関係にあることをさすのですが、催眠術では、かけられる人とかける人との間での『ラポール』がとても大切だということになります。
私は、催眠術に興味があるので、いろいろな人にかけてもらったりしていますが、催眠誘導にしても、解催眠(催眠と解くこと)にしても、同じようなかけられかたをしても、感覚や気分が結構違ってきたりします。
催眠術にかかっている人に対して、上から目線で操ってやろうという人もいるでしょうし、逆に常に催眠術にかかっていう人の状態や気持ちを大切に考えてくれる人もいます。
もちろん後者のような気遣いしてくれる人にかけてもらったときのほうが、かかっている時も安心感がありますし、気分もとても心地よかったりします。
催眠術に興味がある人に紹介したい『催眠遊園地』
今回は、私が気に入っている気遣いできるやさしい催眠術師の葉月先生の動画をいろいろ紹介しようと思います。
葉月先生は、『催眠遊園地』という動画をだしておられます。催眠術の腕もすごく、動画に出てくる2人の被験者(催眠術にかかる人)は、どっぷりと深い催眠状態になってしまっています。
エロなしで、被験者のことを気遣っているところは非常に好感がもてます。
正直、こういう人に催眠術かけてもらいたいです。
この催眠遊園地は、現在はシーズン4thになっていて、催眠状態の深さによって分かれています。
1st:運動支配催眠
2nd:感覚支配催眠
3rd:感情支配催眠
4th:記憶支配催眠・人格返還
シーズン1stから4thを通して、同じ2人の被験者になっています。
しっかりと催眠術師と被験者の間でラポールが形成されているからこそかもしれません。
催眠中の気遣いで違ってくる被験者の気持ち
一度、私は深い催眠状態にされ、ふわふわ夢見心地で、「今、お花畑にいていい香りの花のにおいを嗅いでいます。」というような暗示をされ、とても気持ちよくなっていたのに、何の前触れもなく、いきなり肩を ポン! ポン! ポン! と強めにたたかれて、「はい、急ですが一旦催眠覚ましますね!」と言われていきなり解かれ、「今のご気分はどんなだったですか?」と聞かれました。
夢見心地でいい気分でうとうとしているところに、いきなり目覚まし時計を3つぐらいもってこられ、ジリリリリリ~~~! と鳴らされた気分です。まさに朝の寝起きの感じで、正直、あんまりいい気分はしませんでした。
一応、「・・・あっ・・・はい・・・ なんかとてもいい花の香りがして心地よかったです。。。」と言うと、再び私は催眠状態にされ、催眠術は続いていきました。
「これから、私が3回肩をたたくと・・・」みたいなこともなく、いきなりだったので、びっくりしてしまいました。
私は催眠術かかるのに抵抗ないので、またこの人にかけさせて欲しいと言われれば、かかりますが、別の人も選べるというシチュエーションであれば、たぶん別の人を選ぶと思います。
催眠術師は、例えばエンタータイメントとしてショーをやるにしても、観客に対するエンタータイメントはもちろんとして、かけられる人に対しても、ただ自己本位で操るんじゃなく、催眠状態を楽しんでもらう、きついことや嫌なことをさせたとしてもしっかりフォローすることがマナーであり、大切です。
催眠術は、かかる人の気持ちや信頼が大切です。
私も、催眠術かかったとしても、かけてる人によって、このくらいまでは操られてもいいけど、これ以上のことはさせられたくないという線があるのだと思います。
そして、催眠術をかける人が信頼している人であれば、この人は自分を大切にしてくれる人だし、少なくとも自分に危害を加えて面白がるような人ではないと思えば、その線というかハードルが低くなっていきます。
ラポールがうまく形成されていれば、多少きつい暗示や少し嫌な暗示をされても素直に受けいてて反応してしまうものなのです。
これは不思議なことですが、理屈ではなく気持ちなのです。
催眠遊園地でわかる葉月先生の気遣い
気遣いのできるやさしい素晴らし葉月先生も、初めてで制作に慣れていなかったせいか、初回だけは被験者が少しだけかわいそうと思う場面もありましたが、すぐに気づき被験者をとてもやさしく気遣うようになっています。
運動支配催眠での気遣い
『催眠遊園地』1stシーズン第1回、初回
カタレプシー状態で固まる催眠術
腕を前に伸ばした状態で固まり、さらに女性は手を組んだまま腕を頭の上に伸ばしたままフリーズ
動画の最後のほうになると、女性は少しだけきつそうに、腕を下ろしたいような表情にもみえました。
放送の関係上仕方なかったのか、葉月先生は気づいていないような感じでした。
それでも強制的に続くカタレプシー。時間にしたら3分くらいなので普通の催眠術ショーでも行われてる範囲だとは思います。
『催眠遊園地』1stシーズン第4回
運動支配で強制スクワットの女性をやさしく気遣う
1stシーズンの最後になると、催眠状態で強制的にスクワットさせられる女性に「疲れてきちゃってる?」と自ら気遣っています。
女性が痛いというとすぐに足のスクワット状態から解放してあげています。
さらに手が疲れてきているとみるやいなや、楽で楽しくなるような踊りに変えて自分も一緒に踊ってあげています。
感覚支配催眠での気遣い
『催眠遊園地』2ndシーズン第4回
感覚支配によるワサビでツンツン地獄を気遣う
スプーンにたっぷりワサビを盛られた男性に対し、自分が担当した女性のスプーンには、ワサビを通常でも食べるくらいのほんの少ししか乗せない気遣いがあり、さらに女性がワサビを鼻に近づけるたびに鼻にツンときて顔をそらし、さらにこのツンとするの嫌というような表情をしていたのを見ていて、甘い味になるという以外に、女性に甘く美味しい匂いがしてきますという暗示をして、匂いがなくなっていることを確かめてからワサビを口に入れさせるという気遣いをしています。
ワサビを被験者たちに、すぐに甘くなるという追催眠。悶絶する男性には鼻と喉を触り、徹底的に最後までツンツン地獄から救っていますし、落ち着いたという女性にも念のため何度も喉をさわりもっと甘くなるようにしています。
キツいことをさせても、こういったフォローや気遣いが大事ですよね。
感情支配催眠での気遣い
『催眠遊園地』3rdシーズン第2回
感情支配は、フォローがとても大事
怒る・イライラするというネガティブな感情は嫌なものです。
私は催眠術で身体支配、感覚支配、記憶支配などありますが、感情支配されると記憶支配されたときと同じくらい支配された感を感じますし、自分は感情・心まで操られてしまったんだという感覚になります。でもこのときハッピーな気持ちであれば、とても幸せですし、また催眠術にかかってみようとも思います。
みごとに感情コントロールされる被験者たちですが、葉月先生は、イライラした感情の状態から催眠を解くのではなく、最後に「3つ数えると総会で、とてもクリアで、今の怒りは一瞬でなくなってとっても楽しくなります」といって催眠術を解いています。
マナーといえばマナーですが、被験者は催眠状態での不快な気分を引きずり日常に戻るのではなく、すっきりと楽しいクリアな気分で催眠状態から解放されるので、とてもいい気分のまま日常に戻ることができるのです。
記憶支配催眠での気遣い
『催眠遊園地』4ndシーズン第1回
相手の表情と気持ちを察する洞察力
好きなアイドルグループの名前を思い出せなくなってしまった被験者。
いろいろと冗談も言われからかわれ、被験者は一応は笑っていますが、一瞬葉月先生のほうをみて訴えるような表情をして、手で口を覆っている被験者。
葉月先生は、それでもからかわれてその手で口を覆って悲しそうにしている被験者の表情をチラっと見て、それから悲しそうに沈んだ表情でカメラのほうへもういいでしょというような目配せをして、「かわいそうなんで思い出させてあげますか」と被験者の気持ちも代弁して催眠術をやさしく解いてあげるという神対応。
葉月先生のやさしさがにじみ出ている人格返還催眠
猫になる催眠術をかけられた女性ですが、潜在意識がブロックして猫にはなりませんでした。
動画的には、女性が猫になるというものを期待していた視聴者もいると思います。
また、今までの動画からすると、葉月先生はじっくりと巧妙に暗示をかけていけば、この女性を猫にすることはできたと思います。
でも女性の潜在意識やプライド、感情・気持ちを大切にする葉月先生は、動画の見せ場よりも被験者の気持ち・気分を大切にすることを最優先し、彼女を守るために、催眠術は失敗だったと言い切るところに、葉月先生の人間としての大きさ、懐の深さ、やさしさをかんじ、よく催眠術にかけられている私は、ものすごく共感しました。
これぞ、催眠術師に一番大切なことだと思います。
そしておまけとして、猫にならなかった被験者に、別の名前だと思い込ませていますが、脱力した被験者をやさしく抱え込み、ささやきかけるように暗示している姿は、とても被験者を大切に扱っているんだなと思わせます。
おでこに手を置かれ、顔をぐるぐる回されているときの被験者の表情は、もう完璧に葉月先生のことを信頼し尊敬している、安心しきった感じです。
被験者との間での強い信頼関係がすごくよくわかります。
被験者を気遣うやさしい催眠術師
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